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『夏草の賦』【2-3】

 司馬遼太郎の『夏草の賦』を読んだ。長曽我部元親。土佐を平定し,四国を切り取ろろうとし,現に切り取り,それを秀吉に攫われた英雄の一生を描いた物語である。

 この物語は時空を超えて他の物語と繋がっている。

 横軸は『国盗り物語』と『新史太閤記』に。信長が興り,光秀に滅ぼされ,秀吉が天下を統一する。それと並行して元親は四国を切り取っていた。その座標の斜め下には『関ヶ原』と『城塞』がある。元親の子盛親が三成に付いて敗北し,大阪の陣で滅びるに至る。

 縦軸では,下って幕末,竜馬が出て将軍に大政奉還を決めさせたところに。天皇を唯一の君主とし,他を等しく臣民として位置付ける。そこに徳川時代のような複雑な上下関係はない。その平等思想の淵源が,元親の一領具足制(国民皆兵制)にある。

 その交差点に,元親がいる。
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もじゃぽっくる

Author:もじゃぽっくる
神戸在住/35歳/男

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