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『坂の上の雲』

 ここのところ,断続的に,司馬遼太郎の『坂の上の雲』を読んでいる。最近NHKによってドラマ化され,今は第三部が日曜日に放映中だ。小説とドラマを同時並行で見ると,小説の記述がイメージを伴ってくれるし,ドラマの出来の良さも良く分かって,面白い。

 ちなみに,同じ小説を原作とするものと思われる江川達也の『日露戦争物語』は,途中で打ち切りになった。途中までは面白かったのだが,段々と細か過ぎる描写が多くなり,理解しづらいものになってしまって,人気がなくなったのであろう。それだけに,NHKドラマの出来の良さには感動もし感謝もしている。よくぞここまでちゃんと制作してくれました。と。
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『フランス流 はじめての名画の見方』

 フランソワーズ・バルブ・ガル著, 栗原千恵訳『フランス流はじめての名画の見方』(パイ インターナショナル,2010)を読んだ。スペイン旅行の前に少しでも絵の見方を勉強しておきたいと思って買った本である。これが,非常にいい。

 例えば,こうだ。

 フラ・アンジェリコの「受胎告知」は16項目の解説から成る。その中に,「小さな白と黒の鳥が,鉄の棒にとまっているね」という見出しの項目がある。その解説に,「これはツバメです。物語の季節を表しています。(中略)ここにツバメがいることで,季節が春だということがわかるのです。受胎告知は3月25日(括弧内略)の出来事とされています。」と書かれている(64頁)。

 いかがだろうか。勘のいい人なら説明がなくても絵を見ただけでツバメの意味に気付くのかもしれない。ぼくは,残念ながら,解説を読んで初めてツバメの存在自体に気付いたほど鈍い。だから上の説明を読んで目から鱗が落ちる思いがした。

 絵は感じるままに見れば良いという人はそれでもいいだろう。しかし,ただ見るだけよりそれぞれのパーツの意味が分かったうえで見る方がずっと面白いに違いない。そのための格好の入門書としてこの本を推薦したい。御興味のある方は是非本屋で立ち読みでもしてみてはいかがだろうか。きっと気に入られることと思う。

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プロフィール

もじゃぽっくる

Author:もじゃぽっくる
神戸在住/35歳/男

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